2023.06.17
現場のブログ

豊橋市と豊川市の皆様、セメントを使わない伝統仏教原点の墓石~後編

弊社お客様の墓石の工事のご紹介です、本日ご紹介の墓石工事は6/3日の弊社現場ブログでご紹介させて頂いた墓石工事の続きからで、本日この墓石が完成致しました。豊川市内の曹洞宗のご寺院墓地の平安時代から受け継がれている五輪塔系(墓相墓)の昔ながらの墓石の現場工事の様子です。近年では、オリジナル西洋墓や8寸3段型の和型が主力になっている中、この伝統ある墓相型の墓石は貴重なものと言えましょう。

今では、8寸3段型の先祖墓やオリジナルなデザイン西洋型が主流の中、昭和時代に一世風靡した墓石の完成

下の図面は、今回の墓石工事のご契約図面と、実際に完成した墓石です。


【目次】
1.平安時代から受け継がれている形と工事方法で、人工的なセメントを使用せず仏教原点の建立方法の墓石のご紹介~後編      

平安時代から受け継がれている形と工事方法で、人工的なセメントを使用せず仏教原点の建立方法の墓石のご紹介~後編

この墓地の土は赤土で、この赤土は、以前では東三河の地元では比較的簡単に手に入り、この墓相型の墓石には欠かせない土です。現在では赤土の需要が無くなり、取り扱う業者も無くなってしまったと思われ、赤土は貴重なものとなっています。

墓石本体の左側には【墓誌】と呼ばれる、故人の戒名、命日、俗名などを刻む石版が設置されています。この石版は脱着が可能で、石版を外して持ち帰り新たに故人の方の追加彫りができます。

 

下の写真の様に、既設の石枠の中央から墓地内に入り、参拝用の板石を踏みながら墓石本体に進みます。これらの配置にも伝統的な決りがあり今日まで受け継がれています。

墓石本体の一番上の棹石には、OO家先祖代々之霊位と彫られています。ご住職様によると、この石の一番上に刻まれているO印は禅宗を表しているそうです。Oは空、風、火、地を含んだ世界全体を表しているとされていますが、悟りの境地を説明したり、文字で表現したりすることが禁じられている禅において、Oは悟りや真理の象徴で見た人の心を映し出すものでもあるのです。単純明快な形でありながら、最も理解することが難しい。

下の写真の様に墓石本体の小物は、左右に花立、真ん中の石には、水皿とロ-ソクと線香立のステンレス金具が取り付けられ、正面には家紋が彫られています。そして墓石本体の先には特大の丸香炉線香立の石が設置されています。この特大丸香炉は、このご寺院様特有の形となっています。

 

このお客様の家紋は『丸に左三階松』で、弊社こだわりの通常の3倍程度の深さの深彫り(上等彫り)仕上げです。より深く彫ることで陰影がはっきりして見やすくなります。

 

続いて卒塔婆を建てる石の塔婆立の設置と上記でご案内の墓誌を設置して、墓石工事の完了です。卒塔婆を立てることには、追善供養の意味があるそうです。追善供養は、亡くなった人の命日(一周忌や三周忌など)に法事を行い、生きている人が善行をすることによって、故人の善行にもなり、それが巡って自分に戻ってくるという考えだそうです。仏教の世界では卒塔婆・塔婆を立てること自体が善行となるため、卒塔婆・塔婆を立てること=追善供養となります。小さな子どもに意味を聞かれた場合は、「亡くなった人へのお手紙」という表現にするとわかりやすいかもしれませんね。

卒塔婆は木の板でできていますが、先は尖っていて凹凸のある不思議な形をしています。これは五重塔をイメージした形状になっており、五重塔は上から順番に空・風・火・水・地を表しており、卒塔婆・塔婆もくぼみごとに各属性を表しています。

後日墓開きご法要と納骨式が行われるご予定です。

 

宜しけれは、弊社ホ-ムペ-ジ内、墓石の施工・納品事例もご覧ください。

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