2023.11.12
現場のブログ

豊橋市と豊川市の皆様、セメントを使わない伝統墓相学の墓石~完成編

弊社お客様の墓石の工事のご紹介です、豊川市内の曹洞宗のご寺院墓地で平安時代から受け継がれている五輪塔系(墓相墓)の昔ながらの墓石の現場工事で、本日墓石が完成しました。お客様のご事情で、古くなった墓石から新しい先祖墓石に交換し、右側の由緒ある宝篋印塔(五輪塔系)も移設復元致しました。

古い墓石から新しい墓石に交換し宝篋印塔も移設復元して、故人の名を刻んだ墓誌の建立です。

下の図面は、今回の墓石工事のご契約図面です、昔から決められた墓地内配置場所や工事方法などを出来るだけ忠実に完成致します。
 
 
この墓石は、現代の墓石で欠かせない耐震施工を始めセメントや補強金具など人工的な材料は極力使わない等、いにしえの平安時代の状況に近い工事方法での墓づくりです。墓石の真下には、唯一石の骨箱を設置して、将来お骨が埋葬されます。

下の写真は宝篋印塔と呼ばれる最上位の五輪塔系の墓石で、この墓地の中には数基ほどしかない豪華な墓石です。この墓石は、左側に1mほど移設復元致しました。

この曹洞宗のご寺院の墓地の殆どが、平安時代より受け継がれてきた五輪塔の墓石やその流れを汲む戒名墓(墓相墓)です。東三河地方の墓地の中で、近年では珍しい五輪塔を主体とした墓地と言えましょう。五輪塔の由来は平安時代にさかのぼり、鎌倉時代に全国に普及したと考えられます。その後江戸時代に庶民にも五輪塔づくりが広まり、この地方では、昭和の時代には一代ブ-ムがあり各地域の墓地に建立されました。一方、明治時代頃からは墓地も狭くなり経済的な理由も加味され、1つの家には1つの墓石の建立の新たな考え方で、いわゆる和型の先祖墓が建立され瞬く間に主流になり、現在では新たに個性的な西洋型モニュメント墓が主流に成りつつあります。この為、伝統的な五輪塔由来の墓石を殆ど見かけなくなりました。

【目次】
1.平安時代から受け継がれている形と工事方法で、人工的なセメントを使用せず仏教原点の墓相学の墓石のご紹介~完成編      

平安時代から受け継がれている形と工事方法で、人工的なセメントを使用せず仏教原点の墓相学の墓石のご紹介~完成編

今回の墓石工事は、自然に近い伝統技法に基づき、あえてセメントや補強金具を使用しない簡易的な工事方法で墓石建立を致しました。

今日の墓石工事は、墓誌や墓石本体を設置して墓石工事が完了致します。下の写真は新しい先祖墓を設置している様子で、後日、この墓石にお骨が納められます。

下の写真の様に、一番奥には【墓誌】と呼ばれる、故人の方々の戒名、命日、俗名、享年が彫られた石版が設置されています。この墓誌には、亡くなる度に彫られていきます。

墓誌と先祖墓

 

先祖墓の正面の水鉢石には、丸に横気瓜の家紋が彫られています。丸香炉線香立は、このご寺院の特有の形とサイズで統一され、他の香炉と比べて大きなサイズです。

 

下の写真は完成した墓石とご契約カラ-CAD図面で、ご契約図面と実際に完成した墓石です。この墓地の特徴の1つには、墓地全体に赤土が使用されています。近年では赤土は貴重で入手困難の為、再利用したり貯蔵する工夫がされています。

このご寺院墓地は、近年では貴重な赤土を使用している墓地で、墓石も赤土で映えて見えます。


宜しけれは、弊社ホ-ムペ-ジ内、墓石の施工・納品事例もご覧ください。

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